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CFOになるにはどんな資格やキャリアが必要?

CFOになるために有利な資格やキャリア、どのような手段でCFOに就任できるのかについて解説していきます。

CFOになるために有利となるキャリア・意識

財務・経理の専門知識&経験

最高財務責任者という意味を持つCFOには、財務・経理・税務などの知識・経験が必須。そのため、企業での財務部門・会計部門・経理部門出身であることは有利となります。

事務的な業務への従事経験も大切ですが、資金調達の経験を持っているかどうかも重要。さらに、金融商品取引法・保険業法・労働法といった知識を持っていると、より重宝される傾向があります。

ファイナンス・経営企画の経験

もし財務・経理部門の経験がなくても、ファイナンスや経営企画・事業計画などに携わった経験があると、CFOとして有利になります。とくにCFOの業務のひとつである財務戦略を立案・実行する際に、これらの経験はおおいに役立つと考えられます。

経営者としての意識

企業が資金繰りに困ることなく、健全に企業活動・経営を続けていくためには、「経営者としてのマインドセット」を持つことも大切です。正しく財務を管理するだけでなく、マーケットや競合の動きにも目を配りつつ、高いコスト意識・コンプライアンス意識を持って経営判断していく姿勢が重要となります。

CFOになるのに有利な資格

CFOになるのに特別な資格は必要ありませんが、所持していると有利になる資格がいくつかあります。

公認会計士

公認会計士は国家資格のひとつで、この資格取得者は会計のプロフェッショナルとして監査業務に従事することが可能。公認会計士としてのキャリアを積んでから、CFOになるケースも多くなっています。

FASS検定

FASS検定とは、経理・財務分野の実務能力を診断するための検定試験。農林水産省からの委託を受けて運営を行う、日本CFO協会が実施しています。扱われる分野は「資産分野」「決算分野」「税務分野」「資金分野」の4つで、5段階のレベルで評価されます。

プロフェッショナルCFO資格試験

日本CFO協会が実施する認定試験で、企業財務の様々な課題を解決できる専門知識を客観的に評価するもの。受験するジャンル・難易度によって、スタンダード・プロフェッショナル・グローバル・ジェネラルの4種類に分類されています。

CFOに就任するには?

CFOに就任するには、転職エージェント・ヘッドハンティング型の転職サイトを使う方法があります。知り合いの経営者からの紹介で、CFOとして採用されるケースも比較的多めです。また、外部CFO・非常勤CFOを派遣している会社に登録し、条件にマッチングした企業のサポートにあたるというスタイルも見られます。