外部にCFO業務を依頼する外部CFOでは、レギュラーでの契約のほかにスポット依頼もできるのが特徴です。ここでは、外部CFOにおけるスポット依頼の概要と、注意点についてまとめてみました。
外部CFOとは、財務のプロフェッショナルを外部から招き、企業の資金調達・財務戦略の打ち出し&執行・経営状況の見直しといった業務を代行してもらうサービスとなります。
そのサービスを、必要な時期に必要な分だけ依頼できるのが「スポット依頼」です。たとえば「スタートアップの資金調達をお願いしたい」「出資先・融資先の選定をして欲しい」「企業の財務状況を確認し、問題点を洗い出してほしい」「財務戦略の立案をサポートしてほしい」といった内容です。
このスポット依頼のメリットのひとつは、コストを抑えられるということ。創業期でまだフルタイムのCFOは必要ないといった場合、必要な時だけスポット依頼でCFO業務を依頼できれば、CFO採用にかかる人件費を大幅に低減できます。もちろん遂行してもらえる業務はフルタイムCFOと同等であるため、費用負担が気になる中小企業やスタートアップなどでは、重宝されるサービスと考えられます。
CFOには決まった資格がないため、さまざまな経歴を持った人がCFOとして活動しています。なかには公認会計士・税理士資格を持った人もいますし、大手企業で資金調達・M&Aなどを経験した人もいます。そのため、スポット依頼をする場合はCFOの持つスキルや経験が、依頼したい内容に合っているかどうかをチェックすることが大切です。
外部CFOをスポット依頼する場合、ほとんどの企業はスピーディーな結果を求めているものです。すぐに結果を出すには、企業が抱える課題や状況を瞬時に把握し、柔軟に対応するためのスキルが必要。これにはCFOの持つ専門性や実績がものを言うため、これまでにCFOとしてどれくらいの経験を積んできたかを確認しておきましょう。
外部CFOのスポット依頼は、CFOにかかるコストを低減できるのがメリット。そのため、スポット依頼をする場合はプランに余計なサービスが含まれていないかをチェックしておくことが大切です。なかには必要な業務だけをオーダーメイドでプランニングしてくれる外部CFOもあるため、まずは見積もりを出してもらって検討してみると良いでしょう。