CFOが注目され始めたのは、バブルの崩壊がキッカケであると言われています。バブル崩壊が起こるまで、企業は土地を担保にして金融機関から融資を受けていました。その当時は土地の価格も高騰し続けており、企業と金融機関にある程度の信頼関係があれば、資金調達には困らなかったのです。
しかしバブルの崩壊以降、金融機関からの企業向け融資は減少。「融資額が確実に戻ってくる企業」に向けて融資を行うようになったため、企業の資金調達はより困難になったのです。そのため、企業の財務責任者は「事業の実態」「マーケットの成長性」「競合優位性」といった情報を数字に落とし込んでプレゼンする、財務戦略を余儀なくされるようになりました。このような背景から、財務戦略のプロフェッショナルであるCFOが注目されるようになったのです。
ここでは、そんなCFOについての基礎知識をご紹介していきます。企業経営・成長に欠かせない役職のひとつなので、ぜひチェックしておいてください。
事業規模がそれほど大きくない企業の場合、CEO(最高経営責任者)がCFO(最高財務責任者)を兼任することがあります。しかし、経営を行いながら財務戦略を立案し、それを実行していくのには限界があります。とくに事業が拡大し、財務関連業務も増加していった場合、1人ですべての業務を担うのは困難です。
そこでクローズアップされるのが、CFOという役職です。CFOは、企業においてどのような役割を果たしているのでしょうか。具体的な業務内容をまとめました。
必要な場面で、必要な業務を依頼できる外部CFO・非常勤CFOといったサービス。本来、経営陣の1人としてCEOを支えるCFOですが、外部からアウトソーシングした場合、企業内でのポジションはどうなるのでしょうか。気になる情報を解説しています。
財務を専門に取り扱うCFOですが、誰でもこの役職に就けるというワケではありません。では、このCFOという役職に就くにはどのような資格・キャリアが必要なのでしょうか。CFOになるのに有利な資格や、就任方法についても併せてご紹介しています。