CFOは、勤務や契約スタイルによって社内CFO・社外CFOに大別されます。ここではそれぞれの違いと、メリット・デメリットについて解説していきます。
CFOは、雇用形態によって社内CFOと社外CFOに分かれます。
社内CFOとは、企業にフルタイムで勤務するCFO。役員の1人として常勤で勤務し、財務・管理部門を統括する役割を担います。社外CFOとは、CFO業務を外部にアウトソースすること。財務のプロフェッショナルを外部から招き、契約した期間内で必要なCFO業務を行ってもらいます。
社内CFOは常勤となるため、必要なCFO業務に集中して取り組むことができます。業務量が多くなっても対応しやすいのがメリットなので、事業が拡大期にある企業や、上場準備を開始したい企業は、社内CFOの採用を検討したほうが良いでしょう。
社内CFOは経営陣の1人であり、CEOの片腕として働くポジション。財務関連はもちろん、管理担当役員としての役割を担うケースも多いため、管理体制・内部統制といったガバナンスの強化も期待できます。
資金調達の必要がなくなるなど、タイミングによってはCFOの業務量が少なくなることがあります。しかし、業務量が少なくなっても社内CFOは常勤であるため、固定費は発生。時期的に、コストパフォーマンスが悪くなる可能性があります。
社外CFOは、企業との契約や依頼にもとづいて必要な業務を遂行するのが特徴。そのため、資金調達やキャッシュフローの管理など、必要な業務を必要な期間だけ依頼することができます。また、依頼したい業務に特化したプロフェッショナルに任せられるのもメリットのひとつです。
必要な分だけサービスを利用できる社外CFOであれば、常勤となる社内CFOを採用するよりも人件費を抑えることが可能。契約期間についても比較的自由に設定できるため、業務が忙しい時期だけ利用し、その後は契約を終了することもできます。
使い勝手のよい社外CFOサービスですが、社内に資金調達や財務戦略といったノウハウが蓄積しづらいのがデメリット。また、企業の成長とともに業務量が増えると、社外CFOを依頼するより社内CFOを採用したほうが良い場合も出てきます。