CEOやCFOなど、日本の企業でも一般的となってきた英字3文字で表されるCXO（Chief x Officer）という役職。この役職にはさまざまな種類がありますが、ここではとくに重要なものについて解説していきたいと思います。
CEOとはChief Executive Officerの略。日本語で、最高経営責任者という意味を持ちます。業務執行ラインの最高責任者に該当し、会長と兼任するケースも多くなっています。
企業の経営方針・事業計画などを決定し、最終的な意思決定と責任を負うのがCEOの役割。企業が何に取り組み、どのような方向で成長していくのかといった舵取りを行うポジションのため、組織を引っ張っていくリーダーシップ・カリスマ性が必要な役職となっています。
CTOとは「Chief Technology Officer」または「Chief Technical Officer」の略で、最高技術責任者という意味。主にIT関連企業で使われている役職名で、IT技術・化学技術・製造技術・研究開発といった、専門技術を取り扱う部門のトップとなります。日本では、技術部長・開発部長といった役職がCTOに該当するでしょう。専門家としてのスキル・知識はもちろん、経営視点からの方針策定や、技術の戦略的活用の提案などが求められるポジションです。
COOとはChief Operating Officerの略で、日本語では最高執行責任者と訳されます。CEOが取り決めた経営方針に沿って、開発・製造・マーケティングといった日々の業務を執行・統括するポジション。CEOの掲げる経営方針とミッションの実現、そしてその責任を負うのがCOOの役割です。日本ではCEOがCOOも兼任するケースが多く見られましたが、近年ではグローバル企業を中心にCOOを設置する企業も増加しています。
CFOとは最高財務責任者という役職を表し、Chief Financial Officerの略。企業における、ファイナンス関連の最高責任者となります。財務戦略の立案・執行の責任者であり、CEOの片腕とも言える経営陣の1人。財務・経理に関する専門知識だけでなく、経営陣として企業価値の向上に努め、企業活動全体をマネジメントしていく視点が求められます。COOと同様にCEOが兼任するケースも見られますが、近年ではCFOとしての人材を採用する企業も増えています。
CIOはChief Information Officerの略称で、最高情報責任者・情報統括役員・情報システム担当役員などと訳されることがあります。企業における情報戦略の統括を行うポジションで、IT戦略の立案と実行・IT資産に関する業務の最適化などが主な役割。情報技術・ソフトウェアといったIT関連の専門技術だけでなく、企業の利益等を考慮する経営的視点、複数部門との交渉・調整を行える対人折衝能力が求められます。
